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水石用語集

※この用語集は『趣味の水石入門』村田圭司著・昭和56年・樹石社刊の「水石用語辞典」を元に一部変更して掲載しています。

色彩石 しきさいせき

色彩の美しさを第一義とする石で、俗に「色石(いろいし)」ともいわれている。当然のことながら、形は第二義的となるわけだが、水石としての色彩石の場合は、やはり、或る程度の形がほしいし、また、あまり研磨されたものは好まれない。自然さを尊んでいるのである。

自然石 しぜんせき

自然のままで、いささかも加工をしていない水石。いわゆる「うぶ石」のことである。底切り石は厳密にいえば自然石ではない。

時代 じだい

永い年代、もちこんで、古びた趣きのでたものを、「時代」がついている、などという。「古色」や「さび」などとほとんど同意語としてつかわれている。

死石 しにいし

いわゆる「生石(いきいし)」に対する言葉で、焼けた石、葉剤で肌が変色した石、或いは観賞上重要な個所が欠けてしまった石などをさして、こう呼んでいる。水石の場合は造園上の「死石」とは多少意味がちがっている。

皴 しゅん

古くは米元章の「石の四則」のひとつにあげられている。いわば、石面の襞で、平面的な肌ではなく、変化にとみ、かつ、力強い条理が走っている風情を尊んでいる。とくに古谷石の場合は、この「皴」が観賞上の重大な要素で、その種類は千差万別、「十八皴」あり、といわれている。

島形 しまがた

水石の形のひとつで、湖上や海上に浮かぶ島の景情を彷彿とさせるものをいう。

ジャクレ じゃくれ

蛇崩れの転語とも、杓くるからきた言葉ともいわれている。つまり、石面に、あるいは蛇行のあとのような、また、あるいはしゃくったような凹凸のある状態をいう。川石の場合に多く、見どころのポイントのひとつとなっている。

シワ しわ

皴とはちょっと趣がちがうが、石面にあたかも、小波の流れるような層理のあらわれているありさまを、こう云っている。

人工石 じんこうせき

いわゆる総づくりをした石のことで、岐阜の与十郎石(よじゅうろういし)などがあげられる。純然たる創作であるが、これはこれとしての価値はあるといえよう。ただし、勿論、水石としては観賞されない。

手沢 しゅたく

石を座右において手で愛撫していると、自然におちついた光沢が生じるという。昔の愛好家はよく手沢で石の光沢をだしたらしい。油脂をぬるよりはよいが、今日では、むしろ、手でやらず、乾いた布切れや鹿皮のようなもので、自然のつやをだしている。

ジェームストーン じぇーむすとーん

いわゆる半貴石のことで、ジルコン、トパーズ、ガーネット、紫水晶、虎目石、砂金石、メノーなど、その種類はきわめて多い。比較的安価なところから、大衆的な装身具や飾り石などに利用されている。水石として供されるものはきわめて少ないが、新しい美石の分野でとりあげられている。