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水石用語集

※この用語集は『趣味の水石入門』村田圭司著・昭和56年・樹石社刊の「水石用語辞典」を元に一部変更して掲載しています。

懐石 かいせき

温石(おんじゃく)をふところに入れて腹をあたためる程度に腹をみたすものとの意味から、茶席で、茶をすすめる前に出す手軽な料理。茶懐石ともいう。水石趣味とは直接の関係はない。

怪石 かいせき

奇怪な形の石の意味。いわゆる中国風の奇岩怪石嗜好のものをさす。わが国では、どちらかというと、温雅なものが好まれるようである。

欠け石 かけいし

主として川石の場合につかわれる言葉だが、石の一部が人為的、または自然の衝撃作用などで欠けた石のこと。勿論、欠けたところがない方がよい。

勝手 かって

水石だけでつかっている言葉ではないが、主として位置をきめる場合に使用される。一例をあげれば、右につよい張りだしがあって左へ裾がのびている石は、「右勝手」と呼ばれ、水盤に置くさい、右にやや寄せる。逆の勝手の石は「左勝手」ということになる。

金石 かないし

真黒色できわめて硬質、叩くとキーンと金属音を発するような石のことをいう。特定の産地があるわけではないが、たとえば、只見の金石というように呼ばれている。

蟹真黒 かにまぐろ

瀬田川石の一種。変成作用をうけたホルンフェルスの石肌に、恰も、蟹のハサミのちぎれたあとのような紋様があらわれているので、この名があるのだろう。長野の奈良井川や東京の多摩川などからも、産出する。

金真黒 かねまぐろ

意味からいえば、「金石」と同じことではあるが、慣習から見ると、主として瀬田川産の硬質な真黒石に冠せられているようである。

川石 かわいし

川や沢、或いは谷などから採れる石の総称で、山石や海石に対して用いられる名称。古谷石を除いては、昔はほとんど川石で、文政10年刊の「嬉遊笑覧」の一節にも「谷川の石、上石なり、名石の分は谷川石なり」などとある。

川ずれ かわずれ

流水の作用によって、石肌が適度のなめらかさときめのこまかさとをあらわす状態をいう。川石の見どころのひとつはこの「川ずれ」にあるといわれている。

加工石 かこうせき

自然石に対して加工石と呼ばれる。形をととのえるために何らかの人工を加えた石のことで、ローびきしたものや、安定をよくするために底を切った程度のものは加工石とはいわない。要するに、人工的に形をつくった石のことである。

皮目 かわめ

自然のままの石の表面をいう。これが激流などにもまれ、軟質部がけずりとられると、肌目があらわれてくるのである。