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水石用語集

※この用語集は『趣味の水石入門』村田圭司著・昭和56年・樹石社刊の「水石用語辞典」を元に一部変更して掲載しています。

石の四則 いしのしそく

中国、北宋時代の文人、米元章が石についてとなえたとつたえられている説。つまり、名石には四つのすぐれたところがそなわっていなければならないとして、「透(とう)」、「皴(しゅん)」、「秀(しゅう)」、「痩(そう)」の四則をあげた。「透」とは穴の通っていること、「皴」とは石面に襞の見事に走っていること、「秀」とは格調の高い気品を蔵していること、そして、「痩」とは痩せてつよい線をもっていること。勿論、これらはその頃の中国における奇怪石の嗜好のなかでの見方ではあるが、こんにちの水石には通用する点もあるといえよう。

磯形 いそがた

水石の形の一態。ひろく見れば「荒磯形」とほとんど同じ形を意味しているが、磯形という場合は、いくぶん、平洲に近い、なだらかな景観をさしているようである。

岩潟 いわがた

「荒磯形」のなかに入れてもよいが、しいていえば、それよりも、もっと岩礁的な景情をあらわすものといえよう。勿論、これらについてとくに厳密な区分はない。

糸巻石 いとまきいし

糸掛けとも呼ばれている。加茂七石のひとつ、賎機(しずはた)産のものが有名だが、各地から比較的多く産する。灰褐色地に白く薄い脉(みゃく)を縦横に走らせ、それが恰も糸を巻いたように見える。母岩は砂岩で、脉はそのひびに沿って生じた石英の分泌脉といわれている。

陰陽石 いんようせき

水石の趣味とは別に、かなり古くから庶民の間に愛玩されていた。いうまでもなく、陰石は女陰、陽石は男根の形をした珍石で、一対にして箱に納めている人などもいる。ひとつには信仰上の意味もあるらしい。とくにどこに産するというものではない。