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水石用語集

※この用語集は『趣味の水石入門』村田圭司著・昭和56年・樹石社刊の「水石用語辞典」を元に一部変更して掲載しています。

青石 あおいし

普通、青石という場合には、トルコ石、ソーダ―ライトなどの半透明な貴石や半貴石をさしているようだが、水石界では、緑色、ヨモギ色系統の石をこう呼んでいる。揖斐川の青石などがよい例である。

青黒石 あおぐろいし

黒味がかった緑色系統の石をいっている。蒼黒石(そうこくいし)とも呼ばれ、水石の色としては、黒についで愛好されている。八海山石、揖斐川石、神居古潭石などに、とくに良質の青黒石がある。

青玉石 あおだまいし

碧玉、つまり、ジャスパーの一種で、赤玉石と対照視されているが、そのちがいは、含まれている鉄が第一酸化鉄であれば青玉となり、第二酸化鉄であれば赤玉となる。また、水酸化鉄ならば黄玉に変る。いずれも、佐渡に産するものが著名だが、その他にも、北海道、山形、岩手、島根、大分などからもでる。

赤玉石 あかだまいし

第二酸化鉄を含む碧玉で、佐渡、両津市の南、新穂村赤玉部落が主産地であるところから、その名がでたのであろう。明治初年に刊行された「石品産所考」の佐渡の項に「赤石、珊瑚ノ如シ、アカ玉ト云フ所より出ヅ」と記されている。質きわめて硬く、色調、光沢など、すばらしい。いわゆる土中石なので、磨きをかけたり、加工したりしたものが多いが、赤玉石の場合は、その価値に変りはない。なお、佐渡以外の地からでる赤玉石は、厳密には○○赤石というべきであろう。

小豆石 あずきいし

いわゆる小豆色をした色彩の石の総称であるが、紅簾片岩系の母岩にマンガン鉱のまじったものといわれている。関東では吾妻川の上流や神流川などから採石されている。

油石 あぶらいし

北海道の良質な神居古潭石のように、空拭きをしただけで、つまり、油性分などをぬらなくとも、豊潤な光沢をあらわすものをいっている。油のようにツヤがでるという意味であろう。

荒石 あらいし

新石とも書く。川から揚げたばかりで、まだ、充分に養石をしていないものをいう。形や質や色調がよくても、やはり、肌に風化の味がでてこないものは、ほんとうの意味での格調のたかい名石とはいわれないようだ。

雨宿り あまやどり

水石の形の一種。崖がせりでていて、そこに入れば雨にぬれずにいられるような形のものをいっている。

荒磯形 あらいそがた

白い石灰や石英の嵌入した平らたい石によく見られる形で、荒涼とした磯に白く波のよる景情をあらわすもの。磯形とも呼ばれる。水石の形としては好まれる方である。